足の指が小指側に変形し、曲がった状態をいいます。
親指の形が変形すると、靴などで繰り返し圧迫され皮膚が厚くなり痛みが起こります。
外反母趾の主な原因としては、
①遺伝的なもの
②先の細い靴などによる継続的圧迫
③長時間の立ち仕事
などがあげられます。
また、扁平足や開張足(かいちょうそく)などの足の構造異常や、履物などが原因でおこる場合もあります。
特に履物との関連は深く、比較的近年に靴の文化を取り入れるようになった日本での発生件数は急増しています。
下の図1~3は外反母趾の度合いを表したものです。 骨と骨の間には、滑液包という、骨がなめらかな動きをするための潤滑油のような 液体が入ったやや硬い袋があります(図1~3のブルー色の部分)。
外反母趾になると、図2のように、骨がずれるために滑液包の炎症(=腱膜瘤)が起こり、 炎症部分が痛むようになります。
また、関節の変形により、母趾の付け根がくの字型に出っ張るので、 そこが靴に当たって靴ずれがおこり、靴に当たることにより、 滑液包の炎症がひどくなるという悪循環になります。
放置すると、図3のように重症化し、骨と骨が接触することにより、 脱臼圧迫骨折が起こり、痛みで歩けない状態になります。
つまり外反母趾の痛みには、滑液包の炎症の痛み、 骨のゆがみから来る骨と骨の接触による痛み、関節の変形、 足の変形による靴ずれによる痛みなどがあります。

図1 正常な足

図2 外反母趾(中度)

図3 外反母趾(重度)
外反母趾は左右同じようになるわけではありません。
左右の手が全く同じ形ではないように、生まれつき、 足の形も全く同じではありません。
また、両足の長さもわずかに違うこともあり、 それにより歩き方のクセも変わってきます。
そのため、左右で外反母趾の程度が違うのは普通にあることです。
ただ、生まれつきの関節の柔らかさは左右とも同じなので、 片足だけが中等度以上の外反母趾で、片足が正常というほどの差がある人は まずいないでしょう。
片足が痛み出したら、痛んでいない方の足のケアも 一緒に行いましょう。
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